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忍者修行の道は厳しいぞ!

忍者の類稀なる身体能力はもともとあるものではありません。
毎日毎日繰り返して修行することで会得するもの。
現代社会に生きるわたしたちの生活にも応用できる修行のアレコレ、ちょっと覗いてみましょう。


忍者の基本能力を磨きあげる修行

歩く

忍者の歩きかた…忍歩

  • 敵陣に忍び込んだ時、足音を立ててはいけません。足を地面に下ろす時は、かかとからではなく、土踏まずと指の間の部分を先に着地させます。そしてかかと、最後に指を着地させるのです。
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  • 足並み十箇条…忍者が用いる歩きかた。小股で歩く「小足」、大股で歩く「大足」、そして片足で歩く「片足」の3つに加えて、普通に歩く「常の足」、走る所作を表す「走り足」といった普通の歩行走行と、つま先を立てて歩く「抜き足」、床を滑るように歩く「擦り足」、締めつけるように歩く「締め足」のような音を立てない歩きかた、大きな歩幅で歩く「飛び足」、小さな歩幅で刻むように歩く「刻み足」のような歩きかたがあります。
  • なんば歩き…通常のように互い違いの手足を交互に前に出すのではなく、右足が前の時に右腕が前、左足が前の時に左腕が前に来るように歩く日本古来からの歩行法。腰の動きが少なく済むため疲れにくく、長距離を歩くのに適しています。


走る

走る修行…持久力を鍛えます

  • なによりもまず走れなければ忍者ではありません。速く走ることと、長距離を走ること、この両方が求められます。
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  • 二重息吹(ふたえいぶき)…走行時の呼吸法。「吸う、吐く、吐く、吸う、吐く、吸う、吸う、吐く」の順に呼吸をします。この呼吸法だと酸素の吸気量が多くなります。
  • 遠方を見て走る…顎を引いて走れば呼吸が乱れにくくなります。顎を上げないために意図的に遠くを見ながら走ることが大切です。
  • 腰から長い布を垂らす…背後に垂らした布の先端が地面に付かないよう、スピードを保って走る訓練法です。
  • 胸に笠を当てる…胸に当てた笠が落ちないスピードで走る訓練法です。


跳躍

跳ぶ修行…跳躍力こそ忍者のカナメ

  • いわゆるジャンプできる力の向上は忍者の必須訓練です。少々の高さなら跳び越えられるようでないと、追手から逃げることはできません。
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  • 麻や竹を毎日跳び越える…地面に麻の種を蒔いて芽が出たり、竹林のそばで竹の子が出ている地面を毎日何十回も跳び越える訓練。麻や竹は生長が早く、最初こそは何の苦労もなく上を跳び越えられますが、どんどん高くなるので、気づかぬうちにハードルが上がり、跳躍力を身につけることができるとされています。
  • 穴から跳び出す…自分の身がすっぽりと入る幅の穴を地面に掘り、その中から跳躍によって穴の外に出るという訓練。最初はごく浅い穴から始め、だんだん深く掘っていき、ハードルを上げていきます。


呼吸

呼吸を整え、肺活量を高める修行…呼吸は生死を分ける

  • 長距離を走ったり、水遁の術で水面下から竹筒で呼吸をする場合、肺活量が高くないと敵から逃げ切ることはできません。呼吸を整え、肺活量を高めるには上記に挙げた二重息吹を基本としながら、さらに次のような訓練を実施します。
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  • 濡れた紙の上を歩く…濡れた紙は当然破れやすいものです。紙を破くことなく歩ききるためには、呼吸が乱れてはいけないのです。
    また、さらに難易度を上げるために、水の中に顔を浸けて息を止め、限界まで我慢してから濡れた紙の上を歩くこともされました。もちろん、そーっと歩いてはいけません。速く歩くのです。


光

視力を上げる訓練…忍者は目が利きます

  • 双眼鏡や暗視コープなどない時代。遠くを見通せて、かつ夜でもしっかりはっきりと見える能力は諜報活動に欠かせない能力です。
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  • 明眼之法(めいがんのほう)…暗所でロウソクの炎をずっと凝視してから目を閉じる所作を繰り返します。
    さらに、行灯(あんどん)の覆いの紙に針で小さな穴を開け、その穴を通して中のロウソクの炎を見つめて炎の姿を見極めます。じわじわと自分と行灯の距離を長くしていき、遠くからでも炎のゆらめきをはっきり見ることができるようにすることで、暗所で利く目を育てる訓練です。
  • 明暗に即座に対応する…明るいところから急に暗いところに移動しても目が暗闇にすぐ慣れるように、明るい場所と暗い場所を何度も行ったり来たりする訓練もあります。


夜の静寂

聴力を上げる訓練…ひそひそ話も逃さない

  • 諜報活動において、聴力は重要。敵が密談している場に遭遇したものの、小声だったので何を言っているのかわかりませんでした、では意味がないからです。
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  • 小音聞き(さおときき)…物音がしない静かな場所で、砥石の上に縫い針を落としてその小さな音を聞きわける訓練です。針を落とす役と聞きわける役の二人ひと組で行われました。これもまただんだんと自分と砥石の距離を離していき、遠くで発生する些細な物音でも聞き分けられるようにします。
    また、何本もの針を同時に落し、針の本数を言い当てるなどの手法もとられました。

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